原神
オープンワールドRPG

原神

リリース日 2020年9月
開発元 HoYoverse
評価 4.7 / 5.0

「原神」は、テイワット大陸を舞台にした壮大なオープンワールドアクションRPGです。プレイヤーは「旅人」として、行方不明になった双子の片割れを探すため、7つの国を巡る冒険に出ます。広大な世界は美しいアニメ調グラフィックで描かれ、山から海まで自由に探索可能です。独特の元素システムでは、火・水・風・雷・草・氷・岩の7つの元素を組み合わせて戦闘や謎解きを行います。個性豊かなキャラクターたちは、それぞれ固有の元素と武器を持ち、最大4人のパーティを編成して冒険を進めます。定期的なバージョンアップで新エリア、新キャラクター、新ストーリーが追加され、常に新鮮な体験を提供し続けています。

オープンワールド アクション ファンタジー 探索 元素バトル

ゲームの特徴

圧倒的に美しいオープンワールド

テイワット大陸は、アニメ調の美麗なグラフィックで描かれた広大な世界です。モンド、璃月、稲妻、スメール、フォンテーヌなど、それぞれの国は独自の文化と風景を持ち、探索するたびに新しい発見があります。崖を登り、滑空で空を飛び、泳いで川を渡るなど、移動の自由度は非常に高く、見える場所すべてに行くことができます。昼夜サイクルや天候変化も実装されており、時間帯によって異なる景色や、雨による登攀の困難さなど、リアルな要素も含まれています。宝箱、神の瞳、ワープポイントなど、探索を促進する収集要素も豊富で、マップを隅々まで探索する楽しさがあります。

独創的な元素反応システム

本作の戦闘システムの核となるのが「元素反応」です。7つの元素を組み合わせることで、様々な効果が発生します。例えば、水元素で濡れた敵に雷元素を当てれば「感電」で継続ダメージ、氷元素を当てれば「凍結」で行動不能にできます。「蒸発」「溶解」などの反応はダメージを大幅に増加させ、「拡散」は元素を周囲に広げます。この元素反応を理解し、適切なキャラクターの組み合わせとスキル順序を考えることが、高難度コンテンツ攻略の鍵となります。環境にも元素が存在し、草原に火を放てば延焼し、水辺では感電が広がるなど、フィールドを活かした戦略も可能です。

魅力的なキャラクターと育成システム

原神には60体以上の個性豊かなプレイアブルキャラクターが登場します。それぞれが固有の元素、武器種、戦闘スタイル、そして魅力的な背景ストーリーを持っています。キャラクター育成は、レベル、天賦(スキル)、聖遺物、武器の4要素で構成され、特に聖遺物システムは奥が深く、メイン・サブステータスの組み合わせで同じキャラクターでも全く異なる性能になります。命ノ星座(凸)システムにより、同じキャラクターを重複入手することで新たな能力が解放され、より強力になります。各キャラクターには伝説任務(個人ストーリー)が用意され、そのキャラクターの深い物語を楽しめます。

充実したエンドコンテンツとマルチプレイ

メインストーリー以外にも豊富なコンテンツが用意されています。「深境螺旋」は2週間ごとに更新される高難度チャレンジで、プレイヤーの育成度と戦略が試されます。週ボスや秘境では強力な装備素材が入手でき、継続的な育成目標となります。最大4人でのマルチプレイでは、フレンドと協力して強敵に挑んだり、お互いの世界を探索したりできます。期間限定イベントも頻繁に開催され、ミニゲーム、特別ストーリー、限定報酬などが楽しめます。ハウジング要素の「塵歌壺」では、自分だけの空間を作り上げることも可能です。これらの要素により、長期的に楽しめる作品となっています。

PIXEL CHRONICLEレビュー

編集部による評価

4.7
ゲームシステム 4.8
ストーリー 4.5
グラフィック 5.0
バランス 4.3

「原神」は、モバイルゲームの概念を覆す圧倒的なクオリティで、リリースから数年経った現在でも世界中で愛され続けている傑作オープンワールドRPGです。HoYoverseの技術力と情熱が注ぎ込まれた本作は、家庭用ゲーム機に匹敵する体験をスマートフォンで実現しています。


まず特筆すべきは、その圧倒的なビジュアルクオリティです。アニメ調のグラフィックは美しく、広大なオープンワールドの各地域は細部まで作り込まれています。モンドの牧歌的な風景、璃月の東洋的な山水画のような美しさ、稲妻の和風建築と桜吹雪、スメールの熱帯雨林と砂漠、フォンテーヌの水の都など、各国の個性が見事に表現されています。昼夜の変化、天候の移り変わり、風になびく草木など、世界が生きているように感じられます。


ゲームシステムの中核となる元素反応は、シンプルながら奥深い戦略性を持っています。7つの元素の組み合わせによる反応は直感的に理解でき、初心者でも楽しめる一方、深く理解すればするほど戦闘の幅が広がります。キャラクターごとの元素スキルと元素爆発の組み合わせ、チーム編成による相乗効果など、プレイヤーの創意工夫が活きる設計は秀逸です。


探索要素も本作の大きな魅力です。広大なマップには宝箱、パズル、隠し要素が無数に散りばめられ、「あの山の向こうには何があるんだろう」という好奇心を常に刺激します。スタミナ管理をしながらの崖登り、風の流れを読んでの滑空、謎解き要素など、移動そのものが楽しいゲームデザインとなっています。


キャラクターの魅力も特筆に値します。60体を超えるプレイアブルキャラクターは、それぞれが独自の個性、背景ストーリー、戦闘スタイルを持ち、単なる戦闘ユニット以上の存在感があります。フルボイスで展開される個人ストーリーは、各キャラクターの内面を深く掘り下げ、プレイヤーとの感情的な繋がりを生み出します。


定期的なアップデートによるコンテンツ追加も評価すべき点です。約6週間ごとの大型アップデートでは、新キャラクター、新エリア、新ストーリー、期間限定イベントなどが追加され、常に新鮮な体験を提供しています。運営の対応も概ね良好で、プレイヤーの意見を取り入れた改善も頻繁に行われています。


一方で、課題も存在します。ガチャシステムは天井が90連(最悪180連)と高く、欲しいキャラクターを確実に入手するには相応の投資が必要です。聖遺物の厳選は運要素が強く、理想的な装備を揃えるには膨大な時間がかかります。また、デイリー任務や樹脂(スタミナ)システムなど、毎日のプレイを促す要素が強く、カジュアルにプレイしたい人には負担に感じる場合もあります。


総評として、「原神」は間違いなくモバイルゲーム史に残る傑作です。美しいオープンワールド、戦略的な元素バトル、魅力的なキャラクター、継続的なコンテンツ更新など、あらゆる面で高水準な作品となっています。基本プレイ無料でこのクオリティは驚異的であり、RPGファン、オープンワールドゲーム好き、アニメ調グラフィック愛好者など、幅広い層におすすめできる作品です。

初心者向け攻略情報

🗺️ 効率的な探索と冒険ランク上げ

序盤は魔神任務(メインストーリー)を進めることを優先しましょう。新しいエリアや機能が解放され、効率的に冒険ランクを上げられます。探索時は必ず「ワープポイント」と「七天神像」を最優先で解放し、移動を楽にしましょう。宝箱は見つけ次第すべて開け、特に「貴重な宝箱」「豪華な宝箱」は原石が多く入っています。「神の瞳(風/岩/雷など)」を集めて七天神像に奉納すると、スタミナ上限が増えて探索が楽になります。冒険ランク20まではすべての樹脂(スタミナ)を使い切り、経験値書や武器強化素材を集めましょう。デイリー任務は毎日4つ必ず完了させ、冒険経験値と原石を確実に獲得することが重要です。また、マップの「?」マークは必ず調べ、新しいギミックや宝箱の場所を把握していきましょう。

⚡ 元素反応を活用した戦闘の基本

元素反応は原神の戦闘の要です。まず基本的な反応を覚えましょう:「蒸発」(水+火)と「溶解」(氷+火)は1.5~2倍のダメージ増幅、「感電」(水+雷)は継続ダメージ、「凍結」(水+氷)は敵を行動不能に、「過負荷」(火+雷)は爆発ダメージと吹き飛ばし効果があります。序盤のおすすめ編成は、無料で入手できる「主人公(風)」「アンバー(火)」「リサ(雷)」「バーバラ(水)」の組み合わせです。敵を水元素で濡らし→雷で感電→火で過負荷、という連携が強力です。また、環境を利用することも重要で、水辺での雷攻撃、草むらへの火攻撃など、フィールドの特性を活かしましょう。元素スキルのクールタイムを把握し、ローテーションを組むことで、途切れることなく元素反応を起こせます。

💎 原石の効率的な入手と使い道

原石は貴重な資源なので、計画的に使用しましょう。無料で入手できる原石源は、デイリー任務(60個/日)、深境螺旋(最大600個/2週間)、イベント参加、実績達成、宝箱開封、任務クリアなどです。序盤は「紀行(バトルパス)」の無料報酬も忘れずに受け取りましょう。原石の使い道は、基本的にキャラクターガチャ(限定祈願)に使うのがおすすめです。武器ガチャは上級者向けで、恒常祈願は配布される「出会いの縁」で十分です。樹脂回復への使用は非推奨で、自然回復を待つほうが効率的です。ガチャを引く際は、90連で★5確定の天井システムを理解し、履歴から残り何連で天井かを把握しておきましょう。また、限定キャラクターは復刻まで長期間かかるため、本当に欲しいキャラクターのために原石を温存する計画性も大切です。

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